フィールド活動第1弾

#那珂川 #ウチダザリガニ #外来種 #有効利用

 2021年3月29日、igoan で実際のフィールドで初めて活動しました。場所は栃木県那珂川鳥野目河川公園で、この地域で問題となっているウチダザリガニという外来種について、地元の漁協の方にお話を伺いにいきました。

 ウチダザリガニは、アメリカ北西部が原産であり、日本では特定外来生物とされています。この種の特徴としては、二ホンザリガニやアメリカザリガニと比べて大振りで、はさみの可動部に白い模様があることです。漁協の方の話によると、ウチダザリガニは孵化するまで親が卵を抱えており、そのため繁殖力が高く、那珂川でも増えています。

 今回の目的は、那珂川におけるウチダザリガニの現状を知ることでした。実際に駆除の一部を体験してみると、かなり力や根気が必要な作業でした。ウチダザリガニは岩の裏側を好むため、大きな岩をひっくり返して直接つまんだり、深めな場所では川底を足で蹴り網にザリガニを誘導したりする必要がありました。10mの区間で100匹以上と、その数にはメンバー全員が驚きました。また、ウチダザリガニの孵化の時期が5月ごろなので、卵を抱えている個体も多く、抱えている卵を数えてみると130個以上あり、これでも少ないそうです。

 駆除作業後はさっそく調理をしてみました。まず、汚れと臭みを取るために軽くゆで、卵を取り除きました。つぎに、今回は塩茹でと素揚げを試しました。噂通りにおいがかなり厄介で、特にみそや殻のにおいが強かったです。しかし、大きい個体の塩茹では十分においしく、はさみの部分はカニのような味でした。中小個体は素揚げにすることで、殻ごと美味しく食べることができました。

~今後の方針~

 ウチダザリガニの駆除・調査と食利用の模索の2つで進めていきます。駆除・調査では、もう数回、他のメンバーで駆除方法と調査内容を勉強し、その後ボランティアを募り、少しでも地元にご助力できればと考えています。食利用では、駆除したウチダザリガニをおいしく食べる方法を、漁協の方やすでに食利用されている中国料理を頼りにしつつ、模索します。

 また、新年度に入り、新たなメンバーにも期待して、活動していくつもりです。

 今回お世話になった漁協の方に感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いします!

igoanの建前

非営利学生団体である「igoan」のホームページです。「Innovation group of aquatic nature」の名の通り水圏環境の発展を目指します。 これからの活動記録をここに載せることで、少しでも多くの方に興味を持ってもらえたらと思います。

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